こんにちは。前本です。
2016年もどうぞよろしくお願い致します。
今年の最初の更新ですがとてもよいお知らせから始めることができます。
Intelさん、NECレノボさん、ロフトワークさん、そしてTMCNで企画しているIntel RealSense活用し、日常生活をもっと便利に、ワクワクさせる新たなユーザ体験の創出・提供プロジェクト「PROJECT HIGHTOUCH」が昨年末始動しました。
このプロジェクトのハッカソンが1/16および1/23に開催されたのですが、なんと僕たちのチームが「Magical Mirror」という作品でグランプリを頂くことができました!
今回のチームは1/16のアイディアソン時に結成された3人のエンジニアチーム。
一人はバックエンドやスマホアプリ、もう一人IoTデバイスや画像処理、人工知能が得意。
ぼくはフロントのRealSenseやUnityの扱いを得意としています。
みんなスキルの高いエンジニアでアイディアソンの段階から実装レベルの設計ができていて分担もとても綺麗に分けることができました。
アイディアスケッチ兼設計ドキュメントはこんな感じ。
1/23日まではFacebookグループ内でディスカッションすることで開発は進行しました。
できあがった「Magical Mirror」とは、玄関ドアに掛けたり下駄箱の上等に置くミラーに不思議な魔法をかけたようなものをイメージしてください。
コンセプトは下記のようなものです。
「毎日家族みんなが覗く、玄関に置かれたミラーからうまれる新しい体験とライフロギング」
そしてこのミラーにはIntel RealSense のセンサーやカメラが内蔵されいるという想定です。
毎日家族のだれもがチェックするミラー、そのミラーは身だしなみをチェックできるだけでなく、「いってきます」「ただいま」の瞬間の表情をそっとWebサービス側に記録しています。
楽しく出かけた日、疲れて帰ってきた日、髪型の変化や顔色などのライフログが自動的に蓄積され、スマホのアプリで高速連続再生することで変化を見ることができます。
家族識別は顔の3Dデータを機械学習させることで自動分類します。
「てんき」と尋ねれば天気APIから取得した今日の天気を玄関先で知ることができるので傘を持っていくべきかどうかがわかります。
また、ミラーの中には現実世界にはいない女の子やどうぶつといった仮想キャラクターが現れて帰りを大喜びで歓迎してくれたり、出かけるのを悲しげにひきとめたり、誰もいなければ勝手に走り回ったりといった愛らしい世界が展開されるので、観ているだけでも楽しくなります。
そしてなんと顔の表情は色彩を自由に操れる電球、hueにつながっていて、笑ったり悲しんだりするとお部屋の色が変わって雰囲気が変わります。
これは実際に体験すると予想以上に印象に残る体験になりました!
こんな作品が「Magical Mirror」。
リアルではたった1日半の共同作業でできあがった作品です。
Magical Mirrorについて追ってわかりやすいデモ映像なども作ってあらためてご紹介したいなと思っています。
このMagical Mirrorは基本コンセプトだけ決めて、その後はエンジニアそれぞれが作りたいものを好きなようにやりたいように作って合体させた作品で、他のチームのみなさんの作品のようにビジネス的な構想や完成度の高いビジュアルやデザインとかは皆無なものなのですが、はっきりした利用シーンからひろがる様々な将来性という面で高い評価を頂いたようです。
ロフトワークの林千晶さんの「これっていい意味できもちわるいですよね(笑)。昔mixiで足跡が記録されたり、FacebookやAmazonがしてくるレコメンドが的確できもちわるいと思った感覚。でもそれは最初だけで今では普通のもの。これからMagicMirrorのようなものが普通になるんじゃないかと思う。」という講評。
これってほめ言葉ですよね(笑)?
確かにそういわれてみるとミラーでロギングするというのは子ども、大人、老人、、自然にみまもるという用途にはすごくはまるし、医療やヘスルケアにも。これってなんかビジネスの匂いがしてきますね!
全然気づかなかったです!
あとはプレゼンで全開の笑顔やキス顔を繰り出してFabCafe MTRLの天井にたくさん設置されているhueを光らせまくったのが楽しかったし沸きましたねぇ!
それで最適なチームって領域の被らない強力なエンジニア陣とビジネスを考えられる人、そしてデザイナー。そこが対等にリスペストしあってる状態になると最高のアウトプットがあるんだろうなと体験と通して思いました。
というわけで、まずはハッカソン優勝のお知らせでした!
追ってMagical Mirrorのことをもう少し詳しく書いたりしてゆこうと思います。