弊社の三次元動作解析装置「鑑AKIRA」の特設サイトを作りましたので、その宣伝のために、リハビリに関わる業界においては最大規模のサイトとして多くの方から評価されているWEBサイトに、バナー広告を掲載してみました。お客様のサイトのプロモーションのお手伝いをすることは多い弊社ですが、実は自社のプロモーションのためにバナー広告を出したことはほとんどありません。そこで今回は勉強のつもりで、どのようなバナーが成果につながるのか、数週間ごとにバナー画像を変更しながら掲載して評価してみました。
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バナーを掲載した媒体は、リハビリ系の専門職の方を中心にした
月間ユニークユーザーが30万件、1日あたりのセッション数5万件ほどのサイトです。
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Version1.0
最初のバナーはイラストと文字のみで作成しました。リハビリ職の方から「リハビリの成果を実感してもらいたいが、それがなかなか難しい」とお聞きすることが多かったので、そのキーワードであれば興味をもたれるに違いない、という仮定に基づいて制作しました。
掲載期間:10月1日~15日 クリック数17/表示回数7,667 クリック率 0.22%
Version1.1
15日間掲載しても、問い合わせはゼロで、クリック数もわずかに17という残念な状態でした。クリック率が悪いのは、バナーの動作が遅すぎてメッセージが伝わらず、動画GIFなのに静止画同様目立っていないのではないかと考え、4秒から3秒間隔に変更して掲載しました。この変更だけで、クリック率は劇的に改善しました。
掲載期間:10月15日~31日 クリック数41/表示回数7,670 クリック率0.53%
Version2.0
クリック率は改善したものの、直帰率は高く、問い合わせは相変わらずゼロ件でした。「成果を実感してもらうには」という文章で期待するイメージと、「鑑AKIRA」の製品の情報に乖離があったのかもしれないと考え、鑑AKIRAの製品の実画面から作成した動画バナーに変更しました。
この対応は正解だったようで、結果として直帰率がかなり改善され、やっとお問い合せをいただくことができました。
動画から作成したGIFバージョン
掲載期間:11月1日~30日 クリック数:63/表示回数:13,123 クリック率0.48%
Version2.1
Version2.0を1カ月間表示するとクリック率が徐々に低下してきました。リピーターの多いサイトではときどきバナーを変更したほうが良いのではないかと考えました。そこで、鑑AKIRAの目玉でもある3次元画像を重ね合わせる機能を表示した動画をバナーにしました。
比較画像をGIFにしたバージョン
掲載期間:12/1~12/15 クリック数:19/表示回数:7,717 クリック率0.25%
Version2.2
クリック率は伸び悩んでいますが、鑑AKIRAの利用シーンをバナーにすることにより、これまで見過ごしていたリピーターの方に見ていただけないかと考え、計測シーンをバナーにしました。
リアル計測場面をGIFにしたバージョン
掲載期間:12/16~12/31 クリック数:33/表示回数:10,283 クリック率0.32%
Version2.3
少しずつ、観点や機能を変更したバナーを作成して、クリック率アップを図ろうとしました。
3D表示の人体の動きと機器の特徴を組込みました。
掲載期間:1/1~1/14 クリック数:21/表示回数:9,584 クリック率0.22%
Version3.0
これまで、画面上の動作のみを動画にしていましたが、今度は製品の全体像をバナーにしてみました。クリック率は上がりませんでした。
掲載期間:1/15~1/31 クリック数:13/表示回数:8,122 クリック率0.16%
今回、バナーの掲載についていろいろ試してみて勉強になりました。
完全に静的なバナーよりは、効果的に動画を入れたGIFバナーの方がひと目につきやすく情報量も多く、クリック率が高くなるということはどのような場面でも共通なのではないかと思います。
Version1.1からVersion2.0に変更したタイミングでクリック率も直帰率も劇的に改善したのですが、そのまま1カ月掲載すると、徐々にクリック率が低減してきました。バナーを変更するとクリック率が回復しましたが、また徐々にクリック率が落ち、最終的にはバナーを変更してもクリック率は低いままでした。後半に使ったバナーが良くない可能性もありますが、それよりも、同じ製品のバナーを長期的に表示すると効果が薄くなるということではないかと考えています。特にリピーターの多いサイトではその傾向が強いのではないかと思います。最も大切なことは、結果を計測しながら、想定よりも効果が薄い場合には調整する、ということを繰り返すことだと思いました。
長くなりましたが、弊社のバナー広告掲載についてのご報告でした!最後までお読みいただきありがとうございます。