前回のシスフレ日記で、「自治体の健康ポイント制度」について書こうとしたら、社長から「“けんこう”の漢字が違うんじゃない?」と指摘された、と書きました。え??『健康』じゃない?一体どういうことでしょうか??
調べてみると、『“健幸”ポイント』という文字が・・・!
社長が言っていたのはこのことだったのか!
この『健幸ポイント』制度は、総務省の支援のもと、2014年12月から2017年3月の間に実施された大規模実証実験で、スマートウェルネスシティ総合特区(※)に参加する6市(福島県伊達市、栃木県大田原市、千葉県浦安市、新潟県見附市、大阪府高石市、岡山県岡山市)と筑波大学、民間企業数社が行った「複数自治体連携型大規模健幸ポイントプロジェクト」のことです。
(※自律的に「歩く」を基本とする『健幸』なまち(=「スマートウェルネスシティ」)を構築することにより、健康づくりの無関心層を含む市民の行動変容を促し、高齢化・人口減少が進んでも持続可能な先進予防型社会を創り、高齢化・人口減少社会の進展による地域活力の低下を防ぎ、地域活性化に貢献することを目標としている)
それぞれの市で提供される健康づくりなどのプログラムに参加・継続することや、健康状態の改善などの成果に対して、1ポイント1円に換算できる健幸ポイントを付与するという仕組みです。(ポイントは商品券やPontaポイントに交換可能。)この3年間の実証事業の参加者は6市全体で1万2616人、そのうちの75%が、ターゲット層としていた運動や健康に無関心な層で、参加者の歩数が1日あたり約2000歩増えたことが実証されたということです。さらに、参加を継続した人について、年間一人当たり約5万円の医療費抑制効果が確認されたそうなのです。自治体としては、インセンティブを提供しても、将来的には医療費の抑制が期待できるという、練りに練られた取り組みなのですね!(詳細はこちら)
この実証実験自体は、2017年に終了していますが、この実験の成果に加えて、2015年5月施工の医療保険制度改革では、保険者(市町村、協会けんぽ等)が加入者に対してインセンティブを提供する取り組みが「努力義務」として位置付けられました。その結果、保険者である自治体が、健幸ポイント事業(“健康ポイント”と記載している自治体もあり)を展開する事例が全国で増えているようです。
高齢化が進んでも、「健幸」=「健康で幸せな状態で」長生きができれば一番ですよね。「健康寿命延伸のために運動習慣をもつ」というテーマは、以前から社長日記でも書かれていることですが、弊社の「歩こうキャンペーン」という取り組みも、こうした国のテーマに沿って行われているのです。
さてさて!気になる「10月歩こうキャンペーン」の結果はいかに!?そちらはまた次回のシスフレ日記で!(もったいぶってすみません。笑)