今年の3月まで理研の「健康脆弱化予知予防コンソーシアム」に参加していました。内容的に非常に興味のある分野でしたので、勉強させてもらおうと思いまして参加させていただきました。私なんかが参加しても良いのだろうかと思いながらでしたが、理研の先生方は気さくな方ばかりで、いろいろ質問もさせていただいたり、当社の取り組みについて紹介した際にもいろいろご意見をいただいたり、貴重な機会だったと思います。
健康脆弱性予知予防コンソーシアムには、当初、運動機能の脆弱化予知予防研究会と認知機能の脆弱化予知予防研究会が開かれていて、それらを集約するカタチでデータ循環研究会に引き継がれまして、運動機能グループとしては活動は終了になりましたが、報告が公開されたので当ブログでもご紹介します。
https://kenko-conso.riken.jp/workshop_reports/
要支援・要介護となった主原因として「認知症」は15%、運動機能の関連と思われる、「高齢による衰弱」「関節疾患」「骨折・転倒」は合わせると35%にも上っています。それで運動機能と認知機能の脆弱化を予防するということは、一人一人の幸せな人生のためにも必要ですし、介護保険制度を破綻させないためにも重要なことだと言えます。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/4-2.html
https://www.mhlw.go.jp/seisaku/2009/07/02.html
当社は鑑という製品を販売しておりまして、運動機能の状態の定量化をテーマにしております。運動機能脆弱化予知予防研究会では、予知予防の効果測定をするためには運動機能の定量化が必要なわけですが、その点での様々な取り組みに触れることができましたし、予防という意味ではいくつかの自治体での取り組みなど社会実装的な部分も含めていろいろな取り組みを知ることができました。
それによって、運動機能の定量化は、研究者の方々にも需要が大きく、社会的にも需要が大きいということを確信できました。
研究の発表の中での運動機能の計測については、かなりの部分、人力に頼らざるを得ない状況です。こういった部分は、センサーを使ってシステム化することは可能なのですが、それがすぐに使える製品となっているものはほとんどないです。当社の製品の鑑は、研究でもお役に立てると思いますし、実際の介護予防の分野でも役に立つツールとして普及させていきたいと思いました。社会の介護保険制度への不安なども考えると、この分野でのIT化を進めることは私たちの使命だと感じました。