広島銀行さんの交流会に行きました

昨日、広島銀行さんの主催する交流会に出席しました。辛坊治郎さんのお話を聞けましたし、お久しぶりの方にもお会いできましたし、とても楽しかったです。

銀行さんの交流会というのは初めてでしたので、少し緊張していたのですが、すごく楽しむことができました。

交流会のプログラムにはセミナーがありまして、講師は辛坊治郎さんでした。ちょっとは期待はしていたのですが、期待以上に面白かったです。勉強になるという意味で面白かったです。

内容は、ざっくりまとめると、20年前、10年前と社会のモノサシが変わってきているので、いつのまにか自分のモノサシと差ができていないかってことに注意しないといけませんよ、ということがテーマと理解しました。

そのモノサシの一つはコンプライアンスで、テレビでも10年前では言ってもよかったことが現在は言ってはいけないことになっているという、辛坊さんならではの話。 この話はこの話でタメになる話でした。

それともう一つのモノサシは、寿命とか人生に関する事情が、まったく変わっているという話です。

平均寿命は今週のニュースで男性81歳、女性87歳ということなので、それで自分の残っている年月は、男だったら(81歳)-(自分の年齢)ということで考えてしまうが、そこに大きな間違いがあるということなのです。 81歳というのは非常にリスクの高い新生児も含めての寿命であって、すでに大人になっている人は極めてリスクが低いので81歳くらいでは死なないのです。実際のところ、20年前は100歳になる人はそれなりに珍しかったわけですが、現在では100歳以上の高齢者は7万人いらっしゃるというのが事実なんです。

がんの治療薬やIPS細胞の治療への応用は、ものすごいスピードで進歩しています。辛坊さんは京大の山中先生にいろいろお聞きするチャンスがあったので、いろいろ聞いてみるとすごくざっくばらんに教えてくださるそうなんです。テレビで見てるそのままな印象なんですね、山中先生。先生曰く、すべての臓器は再生可能になる。そうすると差し替え不可能な脳の寿命が人間の寿命になり、それは120年とわかっている。それで平均寿命は限りなく120歳に近づくだろうとのことなんです。

なので人生80年ではなく、人生100年も通り越し、今や人生120年時代になりかけているのに、果たして65歳までが現役というモノサシで誤算が起きないか?という問題を提起されていたのだと思います。

辛坊さんがすごいのは、この話を何のスライドも使わず、話術だけで話されるので、さすがプロフェッショナルというのはすごいものだな、と思いました。

ですが、私にとって、それ以上に感動したのは、この「人生120年」のところなのです。

システムフレンドは、ここ数年、医療機器にチャレンジしていまして、私もいろいろな先生方のお話を聞くようになりました。 その中で、寿命は90歳近くでも、健康寿命は80歳に届いておらず、10年から15年は介護を受けながら人生の最後を送られている方が多いのです。それは、要介護になるご本人にとっても、社会にとっても大きな課題になっているというお話をよく聞きます。

人生は数年前のモノサシよりも明らかに長くなっています。 本当は20代、30代でも体を大切にしないといけないし、40代を過ぎたらメタボとかロコモとか気を付けないといけないです。1日8000歩は歩ける体を維持するようにしていれば、リスクは大きく減らすことができます。 というようなことを、最近、みんなに熱く語ったりするのですが、、 これは、いつも教えてくださる整形外科のドクターの受け売りです。

この話を経済産業省のある課長さんにお話ししましたら、どこかの省庁の教科書みたいなことを言いますねと、からかわれてしまいました。

はい、そのとおり、経済産業省の受け売りでもあります。

経済産業省のこのビデオ、すごく考えさせられますよね。経済産業省がいくつか流している動画、どれもすごく考えさせられるビデオなんです。

私たちは、プログラミングオタクの集団に過ぎないのですが、今、本当に何か社会の役に立てそうなことを見つけたと思い始めています。昨日の辛坊さんのお話をお聞きして、やや自分勝手な解釈ですが、今、私たちがやりたいと思っていることが、大きなうねりとなって動き始めているんだなと感じました。