このプロジェクトは、誰かと会話をする機会が少ない高齢者の方が、簡単な操作でもっと手軽に会話を楽しめる環境を提供したいとの思いから、平成24年4月から広島工業大学情報学部知的情報システム学科の安倍伸治教授が研究を始められ、株式会社システムフレンドが技術的協力を行っている研究です。
内閣府の「高齢者の生態実態に関する調査」によると、遠くに一人でお住まいになる高齢者など、他者と会話をする機会が極端に少ない人が沢山おられます。
下記のデータにあるように、そのような方は実に200万人を超えています。
このデータの背景には、話せる人が近くにいない、といった問題のほかに、もう一つ課題点があります。
テレビ電話やスマートフォンなど、便利なツールは沢山ありますが、高齢者にとってそれらのツールは操作が難しいものが多く、手軽に、気軽に使えるものではないという問題です。
このプロジェクトでは、高齢者と家族のコミュニケーションの機会を増やすための技術や会話の仕組みを作り、広く活用していただくため、より多くの方に提供していくことを目的としています。
このシステムの特徴は、家族側からの遠隔操作で会話をすることで、高齢者を難しい操作から解放しつつ対話機能を向上させる仕組みづくりにあります。
また、スマホアプリは安価で普及できることも大きな利点となっています。
さらに、高齢者側のスマホを着ぐるみで覆うことで、スマートフォンの機械的な部分を覆い隠し、人形という形あるものの心を持ったメッセージとして高齢者側が受け取ることができるようになっています。
第Ⅱ期のシステムでは、ビデオメール再利用機能や操作性の改修に加え、より可愛らしさを追求した着ぐるみの試作を作成しました。
11月1日、現在研究の実証実験でご協力をいただいている「サンキウエルビィ江波」で、再び実証実験を行いました。
以下、当日の様子です。
システムフレンドでは、このプロジェクトにご協力いただける提携先を募集しています。
下記より、お問合せをお願い致します。
Mail : info@systemfriend.co.jp
TEL : 082-943-9530 ※お電話口にて、高齢者向けスマホアプリの件で、とお伝えください。