AWS ジャパンツアー 2014 夏~大阪~に参加してきました。
今、オンプレミスからAWSのようなクラウドへの移行が流行っているそうです。
AWS利用の企業11社へのヒアリング調査結果
ソフト開発の生産性507%増加
ダウンタイムを72%減少
IT全体の生産性を52%増加
とのことで、
事例紹介として、東京証券取引所の例が出されていました。
東京証券取引所では、ORACLE開発、テスト環境としてAWS利用し、
5年間のトーラルコスト試算90%削減できたということです。
なぜこれほどのコスト削減が出来たのでしょうか。。
それは、従量課金制なので、初期投資がゼロなのが大きいです。
テスト環境のような、ずっと保持しない環境と従量課金なクラウドとは相性が非常に良いです。
ではなぜ、従量課金はなぜ安いのでしょう?
従量課金というと、スマホのパケ放題のような、使いすぎて青くなる印象が大きいですが、
従来(オンプレ)の場合は、ピーク性能に合わせてHWやインフラを調達していました。
常にピーク性能で使用するわけではありませんので、その分、使わない無駄な費用がかかっていました。
電気代、空調費やサーバの場所代、メンテナンス等もかかってきます。
実際、Amazon自身がオンプレサーバをAWSに移行したさい、実に76%も無駄があったそうです。
しかし、これだと、24時間365日使う場合、従量課金の旨味がありません。
そこで、AWSでは、リザーブドインスタンスといって、1年から3年の枠を予め予約金を払って購入することにより、
最大で50%もの割引をするプランが有り、重度利用者はぜひ利用してほしいとのことでした。
また、AWSでは、8年で45回も値下げを実施しており、さらにたくさん使うと割安になる料金体系になっています。
まとめますと、
・従量課金は青天井で怖いものではない。
・電気と同じでリソースをコントロールできる分制御可能
・ベース料金が自動的にどんどん下がる
・Amazonの企業文化。運用コストの削減を値下げで還元する。
・たくさん使えば自動的にどんどん安くなる
・ボリュームが増えるにつれ、自動的にディスカウントな料金体系
・一定期間の利用を約束すれば、単価が更に安くなる。
・リザーブドインスタンス
となります。
クラウドの利点は料金面だけではありません。
オンプレで常識だった以下の様な面倒な作業をAWS移行で減らすことが出来ます。
・需要予測
・購買
・設置、実装
・保守運用、容量拡張
また、セキュリティに関する面倒な作業も不要になります。
・堅牢な物理ファシリティの構築・運用
・多くの第三者認証の取得費用・維持
・セキュリティに関する情報の収集作業
・インフラ部分の脆弱性や脅威に対する対応
面倒な作業が不要ということは、そのままコスト削減につながり、差別化する要因に集中出来るわけですね。
弊社でも、昨年からオンプレミスサーバをAWSに全面移行しまして、今までサーバ障害が発生したら
データセンターへ行っていたのがなくなり、またテスト環境の為に余ったサーバを探さなくても、使う時だけ簡単に
サーバを利用でき、まさにクラウドの利点を享受しているところです。