EC-CUBE DAY 2014 で登壇します

こんにちは。朝山です。9月になって少しばかり秋らしくなってきましたね。

今月9月11日には浅草橋 ヒューリックホールにてEC-CUBE DAY 2014が開催されます。今年は株式会社ロックオンさんが上場されたということもあり、かつてない規模で開催されます。ぜひぜひ皆様、ご出席ください。

参加申し込みはこちらから。

http://www.ec-cube.net/events/eccube_day_2014/

 

今回わたくし朝山も、マイクロソフトさんのスポンサーセッションで話をさせていただくことになりました。マイクロソフトさんはもちろんAzureです。そして朝山はEC-CUBE工房 BtoB ASPとAzureの取り組みについて紹介させていただく予定です。

現在、2013年から弊社ではEC-CUBE工房 BtoB ASPというサービスを開始しています。BtoB向けに機能拡張したEC-CUBEをサーバ費用、保守費用込で提供するサービスになります。FAX受注からWEB受注に切り替えて人的コスト削減を図りたいけど、EC-CUBEをカスタマイズするのでは改造コストがかかりすぎる、という相談をしばしばいただいていたので、そういったニーズを吸収して開発しました。実際に利用されている企業様では、あまりに独自の要件が多いためASPというよりは、普通にBtoBサイトのベースとして利用したというケースが多いというところが実情です。

このBtoB ASPですが、Azureを基本に展開しています。もちろんEC-CUBE工房BtoB単体としては、Azureでなければならない理由はあまり考え付かないです。ただ、基幹系連携を考えるとAzureだと便利がよいのです。

BtoBサイトをされている会社さんの多くは、社内に基幹系システムというかERPというか、もっとカジュアルに言うなら販売管理ソフトを利用されています。その販売管理ソフトのシェアの約半分は商奉行か弥生販売だと言われています。奉行や弥生以外もそうですが、10年以上前から導入されていて、社内にwindows系のサーバを立てて、windows系のクライアントで利用するいわゆるクラサバアプリとして稼働しているケースが多いようです。そして案外シェアが大きいのはスクラッチ開発の自社専用ソフトですが、たいていはVisual Basic+ODBCで構築されているか、もっと簡易にMicrosoft Accessで作られているケースです。

EC-CUBE工房BtoBの連携先はたいていはそのようなWindows上で動いているアプリです。これまでは、ファイルをダウンロードして疎に結合するような仕組みをおすすめしていました。ですが、一部にはEC-CUBEのデータベースにODBCで直結してもらえば、あとは自分たちでクエリを作って連携するとおっしゃる会社さんもありました。一昔前ですと、データセンターまでVPNを引くのもいろいろ面倒だし、かといってポートをあけて平文ODBC直結というわけにもいかないので、ファイルダウンロード用の自動スクリプトを作ってあげるのでこれで我慢してください、といった対応をしていました。スクリプトの中には、ログイン用のIDとPSWを仕込んでおかなければならないので、ややダサい感じです。

それから数年が経ち、気が付いてみると時代はかなり変わっていしました。PostgreSQLのODBCドライバはSSL対応です。いつごろからそうなったのでしょうか。弊社がEC-CUBEをやり始めた2006年や2007年ごろは、そんな機能はなかったように思います。またAWSなどではVPCに仮想プライベートゲートウェイを置いて、さくっとVPN接続ができたりします。なので、もうhttpsじゃなくても連携はできますね。

さらにWindowsからAzureへはもっとお手軽に連携ができます。Point to Siteという機能を使うと、ローカルPCからもさくっとVPNでつなげてしまいます。この点はAzureならではです。あとはVBSでも.Netアプリでも都合のいいWindowsアプリで自由自在に連携できます。

わたくしのお客様の中にも、かつてクラサバアプリを導入したお客様が何件もいらっしゃいまして、そのお客様の社屋においているサーバーの保守が結構たいへんなのです。UPSのバッテリー交換や、ハードディスク交換、そして来年7月の2003Serverのサポート切れなど、出張対応しないといけない事態が結構あります。それを考えると、これを機にクラウドに移してしまってはどうかなと思わずにはいられません。そんなとき、EC-CUBEでは正直なところAzureではなくてもいいのですが、Windows上のシステムを動かすにはAzureが本命ということになります。DBとドメインコントローラーも同居させてしまっているのが問題なのですが、最近はAzure ADなるものがあるらしく、いろいろうまくいきそうだなと思って研究中です。

ちょっと脱線してしまいましたが、このあたりの事情がBtoB ASPをAzureで稼働させようと思った理由でもあります。BtoB のECは、販売管理システムの受注部分のWEB化というような意味あいがあります。販売管理システムもクラウドで稼働させるという流れが遅かれ早かれ来ると思うのですが、その際はAzureは最有力なサービスなのではないかと思います。

マイクロソフトさんのセッションではちょっとしたデモを予定していますして、ローカルPCからpoint to siteでAzure上のEC-CUBE工房BtoB ASPのサンプルサイトに連携してみたいと思います。

そのほか、BtoB ASPの優れた機能もたくさん紹介したいのですが、セッションでは限られた時間しかありませんので、詳しくお知りになりたい方はマイクロソフトさんのブースにいらっしゃれば、ご説明いたします。